認定企業インタビュー

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2024.06.01

株式会社いぶきの会

ゴールド 医療・福祉 一宮市 31~100人

入居者様の満足は、従業員の満足から

「やすらぎ、つながり、思いやりのある家」を施設方針に、入居者に寄り添った介護付有料老人ホーム(混合型特定施設 いぶき)を運営しています。入居者様に笑顔で過ごしていただくためにも、まずは職員が笑顔で働ける環境をつくろうと「愛知県休み方改革マイスター企業」に申請し、2023年にゴールド認定を取得しました。

人手不足と言われる介護業界で、少しでも働きやすい環境を整え、オンオフをしっかりと切り替えることで、入居者様の満足度を高めていけるよう、日々努めています。

申請のきっかけはパンフレット

ハローワークの資料の中にあった「愛知県休み方改革マイスター企業」のパンフレットを見て興味をもち、具体的な取組みをホームページで確認したのが申請のきっかけです。

介護業界は、お盆やGWはもちろん、年末年始も休みがなく、賃金もそれほど高くはありません。決して楽ではない仕事のため、人がなかなか集まらないのも事実です。入職者が少ないのであれば、離職者を減らすしかない。「働き方改革」「休み方改革」に積極的に取り組み、職員が働きやすい環境を整備したいと、「愛知県休み方改革マイスター企業」に申請しました。

ゴールド認定で社内モチベーションと社外イメージがアップ

愛知県知事から直接認定証を授与されたことは、弊社にとって大変名誉なことで、職員のモチベーションアップにもつながりました。自分たちが取り組んできたことが間違っていなかった、このまま進めていいのだと、県に後押ししていただいたようで、大変心強い思いです。

いただいた盾を玄関先に飾っていますが、面会にいらしたご家族や業者の方の目に留まり、声を掛けてくださるのも、嬉しく誇りに思います。「愛知県休み方改革マイスター企業ゴールド認定」は、弊社HPやハローワークの求人票でもアピールさせていただいており、入社希望者から好感触を得ることもたびたびあります。

管理職が率先取得し、有給休暇取得率102.9%を達成

みなさん同じ悩みを抱えていると思いますが、どこの中小企業さんも人員に余裕があるわけではなく、有給休暇が取りづらい環境にあると思います。だからこそ、管理職自らが有給休暇を取得し、オンオフをしっかりと切り替えることで、仕事の生産性が上がることを行動で示すことが重要です。上司が休暇を取得することで部下も取得しやすくなり、職場全体で休暇を取得することが当たり前という風土を醸成しています。また、休暇を柔軟に取得できるよう、一日単位だけでなく、時間単位でも取得できるよう制度を改善しました。

職員の負担を軽減し、休みやすい環境を整備

休暇を取得しやすい環境を整えるには、ワークフローの見直しや業務の効率化も大切です。弊社では、中小企業としては早い段階でタブレットを導入し、電子カルテやインカム、介護ロボットなど、ICTを活用した業務の効率化や情報共有を図っています。一人ひとりの業務負担を軽減することで、誰かが休んでもフォローしやすい職場環境を整備しています。

申請を検討している企業へのメッセージ

介護業界は、慢性的に人手不足で、休みも取りづらく、残業は当たり前……といったイメージがありますが、入居者様に笑顔で生活していただくためには、そこに携わる職員の笑顔が必要不可欠です。今でこそ、休暇取得が当たり前になっていますが、かつては有休を取ることに罪悪感を覚える職員や、よく思わない管理職がいたこともあり、時間をかけて「休み方改革」を浸透させていきました。有休が取得できないのは、職員ではなく、会社の責任です。

弊社では、「手厚い介護」を実施するためにも、職員の「公」「私」の「私」の部分を充実させ、「子どもが熱を出しても帰れない」「休めない」といったことがないよう、今後も「働き方改革」「休み方改革」に積極的に取り組んでいきます。

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