認定企業インタビュー

news

2024.06.01

株式会社 七番組

ブロンズ 建設業 半田市 31~100人

「あいちウィーク休暇」の導入で「休み方改革」を周知

総合建設業として、建築工事・土木工事・個人住宅の新築工事やリフォームなど、1850年創業の歴史と伝統・技術でお客様に満足いただけるような建設マネージメントを実践しています。建設業は休みが少ないイメージが強いと思いますが、「休み方改革」に取り組むことで、業界が変わりつつあることをアピールしていきたいと思います。

経営トップの意向で申請

愛知県が「休み方改革」を推進していることを弊社役員が知り、「半田市の企業として協力したい」との想いから社内で検討を始めました。これまで「働き方改革」としてICTの導入や残業時間の削減などに取り組んできましたが、「休み方改革」に取り組むのは初めての試みでした。常に現場が動いている中での挑戦だったため申請に不安もありましたが、「働き方」から「休み方」に目線と考え方を切り替えることで有給休暇取得率も向上し、無事ブロンズ認定を受けることができました。

ブロンズ認定で高まった向上心

ブロンズ認定を取得したことで、さらに上位のシルバーやゴールドを目指そうという機運が高まり、会社全体で有給休暇取得率を上げようという意識が強くなったのを感じます。令和4年度まで土曜日隔週出勤・祝日休みだったのが、令和5年度から完全週休2日制・祝日出勤に変更になり、祝日に有給休暇を取得する従業員が増えたため、有給休暇取得率は53.6%(令和4年度)→63%(令和5年度)と約10%向上しました。令和6年度は、さらなる取得率の向上とシルバー認定へのランクアップを目指します。

社内掲示板を活用して有給休暇取得を促進

有給休暇取得促進のため、有給休暇取得の呼びかけや、有給休暇取得率・次年度目標の周知、あいちウィーク休暇導入のお知らせなどに、全従業員が見られる社内グループウェアの電子掲示板を活用しています。

掲示板を見た従業員からは「他の従業員も積極的に休みを取っているのがわかって、自分も休もうと思った」など取得に前向きな声が届きました。これを機に「取得率の掲示を続けるよう」役員からも声掛けがあり、社内全体で意識改革を行っています。

「あいちウィーク休暇」を導入

2023年に特別休暇(あいちウィーク休暇)を導入しました。あいちウィーク期間(毎年11月21日~27日)中の1日を選択して、理由を問わずに取得できる休暇で、取得率は約85%でした。特別休暇の導入に当たり、従業員から「あいちウィーク」に関する質問や関心が寄せられ、県の取組みの周知にもつながりました。

あいちウィーク期間中は、職場や現場に誰もいないということが起こらないように、事前に希望調査を行いました。実際、子どもがいる従業員は学校の休みに合わせて休み、その他の従業員は別日に休むなど、従業員同士が自然と気遣い、譲り合って休暇を取得したため、偏りや混乱はありませんでした。休暇の申請は社内システム上で行っていますが、職場内のコミュニケーションが取れている証だと思います。
ただ、子育てから離れている方は、どうしても仕事優先になりがちです。会社としては、心身のリフレッシュのためにも積極的に休暇を取得してほしいところですが、天候や工程の都合等で休めない方もいるため、弊社だけでなく、多くの人に広くこの取組みが浸透すれば嬉しいです。

求人のPRにも

建設業は休みが少ないイメージが根強くあるため、「愛知県休み方改革マイスター企業」の認定を受けることで、自社の優位性をアピールできると考えます。実際に、会社見学に来た学生からは、有給休暇取得等について質問があり、関心の高さがうかがえます。

申請を検討している企業へのメッセージ

「愛知県休み方改革マイスター企業認定制度」は、認定を受けることで、さまざまな優遇措置が受けられるだけでなく、認定を目指す過程でも、従業員の有給休暇取得を促したり、特別休暇を会社で新設するきっかけにもなる制度だと思います。
従業員のワーク・ライフ・バランス向上のためにも、他の企業様にもぜひ取り組んでいただきたいと思います。

ページトップへ