認定企業インタビュー


2025.09.01
加山興業株式会社
シルバー サービス業 豊川市 100〜300 名
「安心」をキーワードに、社員のライフイベントに寄り添う

廃棄物の適正処理・リサイクル事業を中核に、環境ソリューション事業を展開しています。
持続可能な企業で有り続けるためには、社員一人ひとりのエンゲージメントを高め、最大限のパフォーマンスを発揮してもらうことが重要だと考えています。年次有給休暇の取得促進はもちろん、失効した有給休暇を積立できる新たな制度「積立有給休暇制度」など、人生の様々なライフイベントに寄り添える制度や環境を整備し、ワークライフバランスの実践とウェルビーイングの追求に取り組んでいます。
持続可能な企業で有り続けるためには、社員一人ひとりのエンゲージメントを高め、最大限のパフォーマンスを発揮してもらうことが重要だと考えています。年次有給休暇の取得促進はもちろん、失効した有給休暇を積立できる新たな制度「積立有給休暇制度」など、人生の様々なライフイベントに寄り添える制度や環境を整備し、ワークライフバランスの実践とウェルビーイングの追求に取り組んでいます。
有給休暇取得促進実施内容
有給休暇の取得状況
平均年次有給休暇取得率 (※) 80%
※認定年度の前年度における取得率
有給休暇取得促進の施策
- ・満足度調査や意見箱から社員の声を拾い、改善につなげる
- ・勤退管理ITツールの導入
- ・時間単位の有給休暇で柔軟な休み方を実現
- ・特別休暇制度の充実
- ・積立有給休暇制度の導入
認定企業に申請した背景と、取得後の効果を教えてください。
外部評価による認知向上に期待。取得後は社内外からも好評価

ワークライフバランスを重視した企業として、社内、取引先、求職者に認知を広めたいという思いがありました。それにはやはり、客観的な外部評価が効果的です。
シルバー認定を取得したことで、社内に休暇を取得しやすい雰囲気が生まれました。その結果、社員の満足度調査では休み方に関する満足度が向上し、ポジティブな回答が多く見受けられました。社内には意見箱も設置しており、声を出せる環境を整えています。世の中だったり、社員の声だったり、それを拾って制度として形にしていくというのは、会社に対する安心感につながるのではないでしょうか。
シルバー認定を取得したことで、社内に休暇を取得しやすい雰囲気が生まれました。その結果、社員の満足度調査では休み方に関する満足度が向上し、ポジティブな回答が多く見受けられました。社内には意見箱も設置しており、声を出せる環境を整えています。世の中だったり、社員の声だったり、それを拾って制度として形にしていくというのは、会社に対する安心感につながるのではないでしょうか。
取引先からは、社員の安全衛生を配慮し、ウェルビーイングを追求する企業として評価いただいています。上場企業の取引先から、ヒアリングやモニタリング等の環境安全調査を受けることもあるのですが、その中には社員の安全確保なども含まれます。愛知県のシルバー認定という外部評価があることで、説得力も増します。
休み方に関する、年次有給休暇以外の取組 を教えてください。
勤怠管理システムを導入し、時間単位の有給休暇制度をスタート
「時間単位の年次有給休暇制度」は、前々から導入の準備を進めていたものの一つです。シルバー認定の要件にもなっており、申請にうまくタイミングが合いました。社内では既に定着しつつあり、家庭の都合や通院で2時間だけ有休を使いたいなど、より柔軟な働き方ができるようになっています。
また、ここ1~2年で、勤退管理システムを導入しました。それまでは紙のタイムカードで管理していましたが、新しいシステムではパソコンや携帯電話からも出退勤が記録できるようになり、時間単位の有給休暇申請にも役立っています。
また、ここ1~2年で、勤退管理システムを導入しました。それまでは紙のタイムカードで管理していましたが、新しいシステムではパソコンや携帯電話からも出退勤が記録できるようになり、時間単位の有給休暇申請にも役立っています。
ライフイベントに寄り添う「スタンドバイミープロジェクト」
弊社では、毎年付与する有休休暇とは別に、様々な特別休暇制度を設けています。結婚、産前産後、育児休暇、介護、身内が亡くなった時などがそれに該当します。


さらに、新しい休み方の制度として、ちょうどシルバー認定を受けた頃に 「積立有給休暇制度」を導入しました。
通常2年で時効消滅する年次有給休暇を、最大30日間、積み立てることができる画期的な制度です。人生のライフイベントで様々な転換点を迎えた際、そこに寄り添える制度が必要ではないか、という思いが背景にあります。
通常の年次有給休暇はどうしても「何かに備えて取っておきたい」という心理が働きがちです。積み立てができることで安心感が生まれ、年次有給休暇の適正な使い方にもつながると考えています。弊社では、社員のライフイベントに寄り添うこうした制度を「スタンドバイミープロジェクト」と名付け、今後も議論と改善を重ねていく予定です。
通常2年で時効消滅する年次有給休暇を、最大30日間、積み立てることができる画期的な制度です。人生のライフイベントで様々な転換点を迎えた際、そこに寄り添える制度が必要ではないか、という思いが背景にあります。
通常の年次有給休暇はどうしても「何かに備えて取っておきたい」という心理が働きがちです。積み立てができることで安心感が生まれ、年次有給休暇の適正な使い方にもつながると考えています。弊社では、社員のライフイベントに寄り添うこうした制度を「スタンドバイミープロジェクト」と名付け、今後も議論と改善を重ねていく予定です。
休み方にまつわる福利厚生を、どのように求職者にPRしていますか?
休日数ではなく、有給休暇が取りやすい環境をアピール

年間休日の多い他社様と比べると、弊社は決して多いほうではなく、年間休日120日を切ってしまいます。その代わり「有給休暇制度が充実しており、それを有意義に使っていただくことでワークライフバランスが実現できる環境である」という点は、説明会でもしっかり伝えるようにしています。
また、シルバー認定については、ハローワークに求人を出す際はもちろん、弊社のホームページで公開している「サステナビリティレポート」(https://kayama-k.co.jp/library/)にも掲載しています。
また、シルバー認定については、ハローワークに求人を出す際はもちろん、弊社のホームページで公開している「サステナビリティレポート」(https://kayama-k.co.jp/library/)にも掲載しています。
今後の課題を教えてください
ミクロに目を向けることで、次のステージに近づく

シルバー認定は、弊社にとって、あくまでスタートラインという位置づけです。年次有給休暇の取得率をさらに一段階引き上げ、ゴールド認定を目指すには、ミクロにも目を向ける必要があると考えています。と言いますのは、有給休暇をうまく取得している社員と、そうでない社員が存在します。後者の場合、取りたくても取れないのか、あるいは取らなくてもいいと考えているのか。毎月の経営会議では、部門や個人の有休取得状況を月次で出しており、そこにどう働きかけていくか、というのが今後の課題となっています。
そのほか、特別休暇として設けている「あいちウィーク休暇」や「ラーケーション休暇」の存在を、まだまだ知らない社員も多いという印象です。今年は社内報などで取り上げて認知を広げ、取得率の向上を図りたいと考えています。